『伝統野菜糸巻き大根』と『市販の大根』
『伝統野菜糸巻き大根』と『市販の大根』カット断面
市販大根の果肉を削った場合
糸巻大根の果肉を削った場合
今回は、私が前から気になっていた事に挑戦してみました。
伝統野菜という野菜は、成長に普通の野菜より多くの時間がかかると言われています。確かに現在の市販されている野菜や種子はF1品種と言われ大手の種子会社が子孫が残せないように何らかの遺伝子操作をされた種から出来ている野菜です。
これは、現代の社会が必要とする作物の成長スーピド化、サイズの均一化など見てくれを重視した栽培方法が産んだ味や旨味の切り捨てから出てきた結果だと思います。
そこで今回は、自社の畑の糸巻き大根と市販の大根の細胞を切り取り比べてみました。確かに糸巻き大根は、持つてみるとズッシリとした重量感があり堅い触感でした。それにくらべ市販の大根は、軽く触感は柔らかい感じでした。そして一番肝心な中身の果肉ですが市販の大根は、果肉をほじくって数秒もしないうちに水分が滲み出てきました。糸巻き大根の方は、果肉が堅くしっかりしており果肉をほじくっても水分の滲みはありませんでした。これは今の野菜がどれも急成長で育つように出来ているので中の細胞が成長スピードに付いていけないで荒くなり水ぶくれ状態で育ってしまうからではないかと思います。
本当に美味しい野菜が食べたければじっくりと時間をかけ味と旨味をぎゅっと凝縮した伝統野菜ではないでしょうか 。今の世の中あまりにもクーロン野菜が多すぎて本物の野菜が少なすぎます。
これから『本物野菜』としての伝統野菜をどんどん世の中に出していこうと思います。
百姓隊 谷口寛俊