12/2/03/宮崎県串間市 大塚義久

今や有名ブランドとなっている大束地区のさつまいも。周囲は大規模化・機械化が進む中で、昔ながらの「手作業での土作り」「手作業の世話」と、「貯蔵」にこだわっています。

こちらは「室(むろ)」。貯蔵庫です。

じゃがいもと異なり、さつま芋は収穫後 寝かせることで、でんぷん質が糖に変わり、甘さが増してきます。
甘さの秘訣は、貯蔵にあるということです。

大塚氏の「室(むろ)」は、土を掘った洞窟のような空間です。

土の壁は、畑に限りなく近い環境です。

地区には、温度湿度を機械管理する大型貯蔵庫もあり、そこにも一部貯蔵し、比較テストを重ねている。寝かせている間も、さつま芋は呼吸し生きている。作物にとって、本来あるべき姿に近い環境の方が好ましいはず。

ホクホク感の強い「紅ことぶき」と、繊維質・水分が多く甘みの強い「紅はるか」
貯蔵によってこれから益々甘さが増していきます。

美味しい食べ方の研究も重ねます。
レンジでチンする食べ方は、さつま芋本来の美味しさを損ねるので、おすすめしません。
長時間かけてジワ〜っと調理するのがお勧めです。